罰ゲーム発表
小学校(に相当する期間)の修学旅行:2日目、グループ別自由行動

ケン、ヒカリ、アミ、アイコの4人は同じグループで、どういうわけか今までほとんど4人とも自分の腕時計を見ていないことにだれかが気づき、一番ずれている時計の人を次の駅で降ろすという罰ゲームになる人を発表する江モ電の車内、ボックス席で…

ヒカリ「(ケンの方を向いて)じゃあ、次で降ろしてどうするのさ。目的の駅はその次ですよ」
ケン 「歩いてもらうに決まってるじゃなのさぁ〜〜あはは」
アミ 「じゃあ3人は待つの?」
ケン 「いや、先に水族館に入っていろいろ見てりゃいいんだよ。んで30分くらいで合流、なっ」
ヒカリ「地味でいやな罰ゲームですね」
ケン 「よくぞ気づいた。そこなんだよ、この罰ゲームのいいところは、あはは」
アイコ「(うるさいケンにも届くくらいの声で)駅着くわよ!」
ケン 「(アミに向かって)んじゃどうぞ」
アミ 「……ケン君でーす!!」
一同 「イェーイ!!」

(たまたまこの車両には他の客はいなかった…。だから騒いでもOK?!ちなみに江モ電は2両編成♪)

ケン 「マジかよ……オレ? オレかよ。恥ずかしいじゃん。さっきまでの、その……えっ、あっ」
アミ 「きゃははは、落ち着いてよケン君」
ケン 「笑いすぎじゃね、アミ」
アミ 「だって、だって……きゃははは…!」
ヒカリ「そうか、アミちゃんはケン君が罰ゲームだとはじめからわかっていたんですね」
アミ 「大変だったわ、我慢するの、ほんとに、きゃははは…!」
ケン 「………」   (←顔は真っ赤)
ヒカリ「あっ、だからアイちゃんはあのとき『アミちゃんもすごいわね』って言ったんだ! そうですよね」
アイコ「さぁね」

(電車が入線し…)

ケン 「さようなら、みなさん」
ヒカリ「大げさですよ、ケン君」
アミ 「そうよ、自分で言っといて……きゃははは…!!」
ケン 「では、30分後に再会いたしましょう…」
アイコ「その落ち込みようだと40分。ちょうどイルカショーに間に合わないわね」
アミ 「きゃははは…!!!」

おしまい