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【怪盗に狙われたまち(プロローグ)】
(ゴッホとエッシャーとムンクとその作品以外は実在する人物・団体とは一切関係ありません)
まずおもな登場人物を確認する.
<<プロローグ>>
舞台は,数学のまち:数学区.
数学教育の盛んなまちだが,全国的には,芸術のまちとしての認知度の方が圧倒的に高い.
ある日,怪盗121Kから犯行予告状が来た.
この予告状はただちに「怪盗121K対策本部」に送られた.
本部はこの区にあり,そのメンバーもこの区の人が多かったが,みな理系分野しかできないため,最近は近隣の地域からも有能な人を集めて構成されている.
たとえば「私の盗まんとせんもの」という古文風な文章の読み取りからつまづく….
以下から会話で.覚えやすいように常に年齢を書く.
それぞれ自己紹介を終えて,
中林警部(47)
「@からBはここ1,2ヶ月の間に盗まれたものだな」
斉藤刑事(22)
「そのときは予告状がないことや非常に高価な品というわけではないこと,さらにBに至っては偽物であるという理由などでディクの犯行ではないと判断しましたね」
白羽(17)
「ディクは必ず予告状を出すので,おそらくCを最も狙っているのでしょう.しかも@からBと何らかの関係があって.筆跡鑑定でも本物と認められたんですよね,この予告状」
森探偵(40)
「さすが"はくば"くんだ」
白羽(17)
「"しらう"です」
黒藤(17)
「ってか全員数学者だ…」
水田麻里(30代)
「いいえ,みんな美術家・芸術家よ」
黒藤(17)
「へえ….それにしてもなんでみんなタイトルが日本語なんですか」
水田麻里(30代)
「そう定着したから,としか言えないわね.ゴッホの"ひまわり"とかエッシャーの"滝"とかムンクの"叫び"とか,いっぱいあるわよ,そういう例は」
中林警部(47)
「そういえば全部タイトルが漢字2字だな」
白羽(17)
「これもひとつの手がかりかもしれませんね」
黒藤(17)
「じゃ,それぞれの原題は?」
水田麻里(30代)
「正確なのはわからないけど,この日本語の題名と遠からずってところじゃないかしら」
中林警部(47)
「えー,ではとりあえず単純な疑問から書き出してみましょう」
森探偵(40)
「ア)わざわざ以前盗んだもの,または盗まれたものをこんなに細かく書いているということ
イ)今回盗もうとしているものが書いていないこと
ウ)犯行予定時刻,犯行場所も書いていないこと
ざっとこんなところだな」
中林警部(47)
「ひとりでそんなにありがとう.ほかには?」
白羽(17)
「まだありますよ.冒頭の『盗もうとしているものを奪い返す』ってのは日本語としておかしいし,「富士」の前には○○画みたいな言葉がないこと.そんなところでしょうか」
森探偵(40)
「へえ,"盗まん"て"盗もう"って意味なんだ」
白羽(17)
「意志の"む"が"盗む"の未然形について撥音化されて"盗まん"となります」
森探偵(40)
「???」
白羽(17)
「(これだから数学区民は面倒くさい…)」
姫久里かれん(40代)
「あの,ひとついいですか.@は水彩画と書かれているのにAは風景画となっていて言葉の区分がおかしいと思うわ.つまり,水彩画という言葉と風景画という言葉は対等に並べられないと思うの.何て言ったらいいかよくわからないけれど…」
黒藤(17)
「(確かにそうだ.でもなぜ?)」
中林警部(47)
「なるほど.ありがとう.確かにそうだな.ほかに気になる点は?」
愛媛源(60代)
「すんません.ちょっといいですか
(手紙を鼻にあてて)やっぱりこれ,みかんのようなにおいがしますよ,ほら」
森探偵(40)
「わかないですな.クロどうだ?」
黒藤(17)
「オレもわからん」
白羽(17)
「もしや,あぶりだしでは?」
黒藤(17)
「きたねー…」
森探偵(40)
「すまん…」
白羽(17)
「τえ01か…」
森探偵(40)
「かんたんだな・・・」
黒藤(17)
「あぁ」
白羽(17)
「キーワード N を除いてね」
森探偵(40)
「行くぞ!」
黒藤(17)・白羽(17)
「おう!」
中林警部(47)
「おいっ,どこへ行く?」
<<プロローグおわり>>
このゲームの目的は,このサイト(特に【良問集】)の中に隠された非常にたくさんの暗号を解いて,犯行予定場所・目的の品・犯行予定日時,時刻などを当てること.
アドバイスT:基本的に暗号は「数学良問集」とつながっています.順番に解かないと事件の解決はできません.
アドバイスU:121Kでは言いにくいので,通称「ディク」と呼ばれている.第一話でその詳細が...!