数学良問集もくじ§17 マス湖花火大会>答え


ひとめでわかるように、答えのページは背景が白いのよ。


   セクション17「マス湖花火大会」の答え  



Q17-01 たまや
【コメント】
赤いアゲハのように、舞い楽しんで。

【解答】
(AD=BDのみ示す。)

<1>中点定理を使う。
中点定理より、
 AB2+AC2=2(AD2+CD2) 三平方の定理より、
⇔BC2=2(AD2+CD2)
⇔(2BD)2=2(AD2+CD2)
∴AD=BD  証明終

<2>円周角と中心角の定理の逆を使う。
中心D、半径BDの円を描くと、∠BDC=180°、∠BAC=90°
よって、円周角が中心角の半分なので、点Aはこの円周上にある。
∴AD=BD  証明終

<3>合同を使う。
点Dから辺ABに垂線を下ろし、その交点をHとする。
CAとDHは平行なので、BD:DC=BH:HA=1:1
よって、△BDHと△ADHは、2辺とその間の角がそれぞれ等しいので合同。
∴AD=BD  証明終

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Q17-02 かぎや
【コメント】
「解答を忘れてしまったということですが何か責任は取るんですか?」
「別に…」  (←古っ…)

【解答】
「特に…」

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Q17-03 その問題を見た佳介は(手作り問題)
【コメント】
佳介クンが久しぶりに登場です。

【解答】
佳介クンの証明は、結局は、AB+BC=ACであることを否定しているだけ。
しかし、それは自明で、ここで要求されているのは、「証明の誤りの指摘」。
まとめると、
「証明自体の誤りを指摘しなければならないのに、事実がおかしいことを証明しているだけ。」
ということです。

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Q17-04 わたあめ(手作り問題)
【コメント】
数学をやっている人の出す例っていうのは、りんごとかみかんとか、色のついた玉とか、なんとも幼稚でございます。
だから、ピアノとバイオリンというわけでもありませんが…

【雑解】
P={p(1), p(2), ……, p(n)}は、ピンからキリまでの(要するに区別できる)n台のピアノの集合。
V={v(1), v(2), ……, v(v)}は、ピンからキリまでの(要するに区別できる)n台のバイオリンの集合。


と、全部でk種類の楽器があるとする。

ここで、(nCr)kとは、Pからr台、Vからr台、……、と、どの楽器からもr台選ぶ組合せの総数。
一方、(nk)C(rk)とは、すべての楽器(nk台)から、rk台選ぶ組合せの総数。
(集合的に見ると、(nCr)k∈(nk)C(rk)は明らか。)
よって、(nCr)k≦(nk)C(rk)
等号は、k=1のときに成り立つ。  証明終

すべて自然数だからこんな証明をしたけど、これは正しい?
あと、問題とは直接関係ありませんが、ピアノやバイオリンを数える単位は「台」でいいの?

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Q17-05 キレイは作れる(手作り問題)
【コメント】
このサイトの[美式]に答えを書いてしまっています…。
場所は、確か、[トップページ]→[その他いろいろ]→[美式]でしたっけ?

【解答】
ひとつ見つければいいのだ!
a=0, b=0, f(x)は任意(ただし、f(x)≠x)……(答)
…???
はい、実は、問題文にはaとbについての条件が書かれていないのでこれでもいいんです。

でも、ちょっと、ちゃんと解いてみると・・・
まず、面倒くさいから、b=0
f(x)の原始関数のひとつをf(x)とすると、
 ∫[0→a]f(x)dx=∫[0→a]{f(x)}2dx
⇔F(a)−(F(a))2=0 ここで、f(x)=x+1としてみる。明らかに手抜き(笑)
すると、
F(a)−(F(a))2=a3/3+a2/2=0
整理して、a2(2a+3)=0 ∴a=0, −3/2
a=0のときは、はじめの方で書いた正しいふざけた答えである。
a=−3/2のとき、[0→−3/2]ではおかしいので、[−3/2→0]とする。

したがって、ひとつの答えは、
∫[−3/2→0](x+1)dx=∫[−3/2→0](x2+2x+1)dxとなる。


答えは合っているのですが、解答が違います。
一般に、
∫[0→a]f(x)dx=∫[0→a]{f(x)}2dx
⇔F(a)−(F(a))2=0
は成り立ちません…。誰か正しい解答を教えてくださいm(_ _)m

はい、越後湯沢駅は何の関係もありません…。

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Q17-06 チョコバナナ
【コメント】
私はチョコバナナ派。
インドでバナナは採れるのでしょうか。

「3秒程度」と書きましたが、この問題を解くのに30分かかったら意味がない?!
いやっ、一度やり方を身につけたら、あとは、計算をすればするほど元を取れるはず!

【雑解】
(i)Mの十の位=Nの十の位のとき、
MとNの一の位同士の積を十の位と一の位に書き、MとNの十の位×(十の位+1)を千の位と百の位に書けばいい。
↑なんかわかりにくい?

(ii)そうでないとき(M>Nとする)、
一の位どうしをかけてその十の位にNの十の位を足したものを十の位と一の位に書き、Nの十の位×(Nの十の位+2)をを千の位と百の位に書けばいい。
↑ん〜?

例1−1) M=63, N=67のとき、((i)の場合)
十の位は6なので、6×7で、42
一の位の積は、21
よって、M×N=4221

例1−2) M=11, N=19のとき、((i)の場合)
十の位は1なので、1×2で、2
一の位の積は、09
よって、M×N=209

例2−1) M=33, N=27のとき、((ii)の場合)
十の位は2なので、2×4=8
一の位の積は、21なので、十の位に7を足して、91
よって、M×N=891

例2−2) M=42, N=38のとき、((ii)の場合)
十の位は3なので、3×5=15
一の位の積は、16なので、十の位に8を足して、96
よって、M×N=1596

(ii)は、(a−b)(a+b)=a2−b2を利用してもいい。
とにかく、慣れれば3秒程度でできるはず!

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